ZOZOTOWNの動きにみる送料の設定

大手アパレルECサイトのZOZOTOWNが送料無料から200円に設定するというニュースがありました。

※外部サイトにつき、リンク切れはご容赦ください

もともとの経緯としては、先月の一ヶ月間、試験的に購入者に送料を自由に設定してもらう
「送料自由」というECサイトとしては非常に画期的なサービスを展開していました。

一ヶ月間実施してみて、ある程度の傾向が見えてきた上での決定でしょう。
ちなみに細かい数字についてはこうなっています。

1日~22日までの約3週間で、送料を「0円」に設定した人は43%。残りの57%が設定した送料の平均は96円だった。「利用頻度が高いユーザーほど送料をお支払いいただいている傾向」だったという。

まずこの動きに対して、私自身は賛成です。

送料無料が当たり前のEC業界

ZOZOTOWNに限らず、Amazonや楽天市場など多くのECサイトが普及している現在、
「送料は無料」が当たり前のような文化になっていると思っています。
楽天市場の場合は「送料別」という表記がある店舗もあります。
しかし、実際のところ人気商品は送料無料でも実質込みの価格になっていたり、
価格が安い商品は送料が別で結局トータルの相場は変わらなかったります。

Amazonは送料無料の典型で、送料無料に加えて最短翌日で届くといった
超便利なサービスを当たり前のように仕組み化しました。

確かに私自身も購入者側からすれば送料無料はありがたいし、
家まですぐに届けてくれるのは本当に便利です。

一方で、手軽さゆえに本来は不要な商品を購入してしまったり、
なかなか受け取れずに不在のやり取りをしたりといった形で
少なからず「無駄」が発生していることは間違いありません。

そもそも希望の場所まで届けてくれるのになぜ無料なのか?

今回の動きで改めて感じたのは、そもそも自宅や勤務先など希望した場所に届けてくれるのに、
どうして自分がコストを負担しなくて良いのか、無料なのかは疑問です。
例えば、自分が友人や親戚に贈り物を送る場合、当然ですがこちらが送料を支払って配送してもらいます。
贈り物ではなくとも、必要なものを配送してもらう場合にこちらが負担する、
もしくは相手の了承を得て着払いにするといった形で必ず送料は発生します。
それは当然のことです。

しかし、ECサイトでの買い物にはそれがない(=送料無料)場合が多い。
では、実際に誰が支払っているのかといえば、基本的には販売者側になります。
ここで厄介なのが、結局販売者側も送料を負担してまで販売するのは
コストがかかり、特に単価が低い商品は送料だけで赤字になりかねません。
そこで、送料無料と言いつつ価格に上乗せしていることは決して珍しくありません。
それ自体が悪いということではなく、そうせざるを得ない状況であることが、
ますます商品そのもの、本来の価格や価値が分かりづらくなってしまっているように感じます。

通販は便利な一方で

確かに通販(ECサイト)は非常に便利です。
私は購入者側でもあり、販売者側でもあるので色々と思うことはありますが、
例えば全く同じ商品が実店舗とECサイトの双方で販売していたとします。
価格は同じだったとしましょう。
実店舗で購入するメリットは実際に商品を見たり触ったりできます。
しかし、例えばそのお店に行くのに電車や車を使っていたら、
その交通費をお店は出してくれませんよね?
それは当然です。

一方でECサイトは確かに現物を確認できないというデメリットはあるものの、
希望した場所まで、しかも時間帯まで指定して送ってもらうことができます。
もちろん、配送中に壊れたり傷がつくというリスクもありますが、
それは実店舗で購入して自分の手で持って帰るのだって同じはずです。

こう考えると、あまりにもECサイトで購入する方が便利であると感じます。

(もちろん実店舗は実店舗の良さもたくさんありますので、
私自身はどっちもどっちで使い分けています。)

深刻な運送業界

ここでいよいよ出てくるのが、運送業界の深刻な人手不足や過酷な労働環境ということになります。

ECサイトの普及によって、ものすごくスピードで、ものすごい物量の品々がやり取りされるようになりました。
人々の暮らしが便利になった反面、そのしわ寄せがきているのが運送業界。
大手のクロネコヤマトや日本郵政が相次いで運賃を値上げしたことも記憶に新しいところです。

一方で、ECサイトを見れば未だに送料無料が当たり前に躍っています。

時代の流れからして、いよいよこの文化も終わりを迎える時期は迫っているように感じます。
運送業界とて、例えばAIを導入するとかロボットの導入である程度は
人がいなくても処理できる作業が増える可能性はあります。
しかし、本格的な導入を迎えるのはもう少し先でしょうから、
それ以前に現実的には購入する側、販売する側、そしてその間に必ず存在する(ECの場合)運送業界、
全てがバランスよく回っていかなければこの仕組みは成り立たない状況に来ていることでしょう。

まとめ

私はこのブログを通じて輸入ビジネスに関するテーマを書いていますが、
輸入ビジネスは物販ビジネスの一部であり、またその中の販路として
ECサイト(オンライン)があることは間違いありません。

何気なく行なっている価格設定や送料の設定を見直し、
たとえ送料がかかってでもお客様に買ってもらいと思ってもらえる商品を提供すること。
一方でお客様側からすれば、送料を払って運んでもらってでもその商品が欲しい。
そう思ってもらえるような商品を提供していかなければならない時代に突入して行くでしょう。

そうはいっても、弊社とて完璧にできていないことの方が多いのも事実ですが、
そういったことを意識しながら輸入ビジネスに取り組んでいき、
来るべき時に慌てずに対応できるような経営をしていきたいものです。


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世界中にあるメーカーやブランドとタッグを組み、その素晴らしさや利便性を日本国内に広げるための活動に取り組んでいます。当ブログで自らの経験に基づいた輸入ビジネスや物販ビジネスでの情報を発信し、個人輸入ビジネスで独立・起業するためのノウハウをお伝えしています。

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著者プロフィール

呉 達人(合同会社FRONTIER TRADE代表)

Webサイト制作会社に約4年勤務。
2015年8月から個人輸入ビジネスに参入し、2016年2月に独立開業。その後は輸入ビジネスを中心とした物販事業を継続し、現在は海外メーカーと直接取引を行うビジネスモデルを展開中。 輸入ビジネス以外にも、川崎市内のBARや飲食事業などでWebコンサルを行ない、Webを活かしたお手伝いをしています。
当ブログにて輸入ビジネスにチャレンジしたい方の手助けや現在輸入ビジネスに取り組んでいる方との情報交換の場になればと思っています。


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